よいこのインターネットガイド

■第3章 電子メール(E-mail)

10.何だこれ…問題のあるメール

 他人がメールアドレスを知っていると、電子メールが全く知らない人から突然メールが送られてくることもあります。また最近では電子メールアドレスを売買し、広告を勝手に送りつけてくる(SPAMといいます)業者もあります。そういったメールの中には問題のあるメールがあることもしばしばです。ここでは、実際に問題となる実例を挙げ、どのような点が問題か、そしてどうすればいいのかを考えます。

匿名でのメール

差出人: Anonymous <nobody@REPLAY.COM>
宛て先: <kanako@sohgoh.ex.jp>
日付: Tue, 4 May 1999 22:28:50 +0100 (MET)
件名: 何でこんなやつがうちの生徒なの?

 この間親戚の人で、中学校の先生をしている人からうちの戸山くんについて、大変なことを聞いてしまいました。内容が内容だけに、卑怯とは思いますが、匿名でこの情報を全校のみなさんに聞いてもらいたく、キーボードをたたき始めました。

 話は、二ッ谷中学校というところでのことです。戸山くんはその中学校に通っていたそうですが、遅刻が多く、そのうえ同じクラスの田貫くんからお金を巻き上げていたということです。これって他の生徒を恐喝したってことですよね。ひどい話だと思いませんか?

 電子メールには匿名リメーラというシステムがあり匿名でメールを送れるようになっています。このシステムは本来プライバシー保護のために作られたものですが、残念なことに悪用する人もいます。

 このメールでは「戸山くん」という人が悪いことをした人だとされています。しかし、これだけでは悪いことをしたという根拠にはなりません。本人にとっては根拠もなく中傷されたという可能性もあります。こういった情報の真偽も最終的には自分で判断することになるのです。

ネズミ講

差出人: mlm@mlm.ex.jp
宛て先: getmoney@mlm.ex.jp
日付: Sat, 08 Nov 1997 00:04:52 +0900
件名: インターネットビジネス

親愛なる皆様へ
突然のメールにて大変失礼いたします。
この"MULTI LEVEL MARKETING"プログラムは少額の投資で驚くべき収益をあげるインターネットビジネスです。2-3分お時間を頂ければ幸いです。

***************************************************************
ここに書かれている方法に従えばだれでも合法的に90日以内に$50,000(\6,000,000)の収益を確実にあげることが可能です。「そんな馬鹿な」とこのメールをごみ箱に捨ててしまわれる前に、2〜3分のお時間をお取りいただき以下の"Program"に目をお通し下さい。
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このシステムはこのメールの最後のリストの5人の住所に500円または、5ドル札を入れそれぞれの住所に現金を送り、名前のリストから1番上の名前を消し、それぞれの名前のランクを1段ずつ上げ、そして何もなくなった5番目にあなたの名前と住所を入れます。そして書き換えたこの文章ファイルをニュースグループやBBS、掲示板にアップロードをしまくります。「金がほしけりゃここをみろ!」ってね!あとはお金が入って来るばかりです。

〜〜名前のリスト〜〜

1 大場 加奈子 134 東京都江戸川区青島403臨海都市センター 999 日本(Japan)
2 佐藤 俊夫 350 埼玉県狭山市城山8-92イソターネットビル 500 日本(Japan)
3 織田 麻里 661 兵庫県尼崎市夢見が丘4-8-6丸井アパート404 日本(Japan)
4 伊達 真希 176 東京都神奈川区平川町19-2 日本(Japan)
5 安藤 奈津 130 東京都墨田区神田川6-4-64 氷川ビル128 日本(Japan)

怪しいな?と思った人もよく考えてみて!全然怪しい所はありません!
なんだかよくわからない人もとりあえずやってみて!1カ月で大金持ちに!!
あなたにマイナスはまったくありません!!!だって、最低でも5人から 500円づつ送られてくるまでは、あなたの名前はリストから消えないんだから。

 この例は、実際にあった違法なネズミ講の案内です。このネズミ講では始めた人に現金を送り、さらに他の人から自分に現金を送らせることを繰り返すことで収益があがるということになっていますが、自分に現金を送ってくれる人の数の方が多くないと成り立たないため、必然的に破綻してしまいます。このような行為を規制する法律として無限連鎖講防止法があります。

□関連リンク:

ネズミ講について
[URL] http://www.npa.go.jp/koho/nezumiko.htm

デマウイルス情報

差出人: Shonen OKAMI <wolf@sohgoh.ex.jp>
宛て先: <kanako@sohgoh.ex.jp>
日付: Thu, 12 Nov 1998 10:34:32 +0900 (JST)
件名: 緊急!ウイルス情報!
こんなメールを友達から受け取りしました。気をつけてください!!

> ウイルス情報です
> もし、"OIN THE CREW"というタイトルのe-mailを受け取ったら絶対に開かないでください。
> もし開いてしまうと、ハードディスクのすべてが消えてしまいます。この文書をできるだけ多くの
> 人に送ってください。これは、新種のウイルスであり、知らない人がたくさんいます。この情報は、
> あのHAL社から手に入れました。この情報をインターネットにアクセスする人に知らせてあげて
> ください。

これ実在しないデマコンピュータウイルスのチェーンメールです。このメールに書かれているようなウイルスは存在しませんが「この情報を他の人に知らせてください」と書かれているため、他の人にこのメールを転送する人が後を断ちません。このように、受け取ったら他人に教えてあげてくださいというメールは「不幸の手紙」と同様に「チェーンメール」と呼ばれ収拾がつかなくなるため、受け取っても絶対に転送してはいけません。もっとも、メールに付いてきたファイルがコンピュータウイルスだった場合には別です。メールにファイルがついていたら、必ずウイルス検査ソフトで検査しましょう。

□関連リンク:

Symantec AntiVirus Research Center in Japan
[URL] http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/hoax.html

 こういった不審なメールを受け取ったら無視し、返事をせずに削除するようようにしましょう。どうすれば良いのかわからない場合には先生に相談するのも一つの方法です。

 また、電子メールも手紙と同様、他人になりすまされる可能性があります。メールアドレスが本人のものでも、それを本人が書いたという保証はないのです。